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  今はさようならができない  -  2006.08.26.Sat / 00:00 
 ピアノが弾けるってことは、人生で楽しいことが増えるってことだと信じている私は、息子にも是非弾けるようになって欲しいと考えている。だがまだ小さすぎて、弾くどころか鍵盤をしっかり下まで押し込めるほどの指の力さえない。弾くのはまだ先、習うのはもっと先だ。
 しかし、私が弾いて子供と一緒に歌を歌うなら十分楽しめるだろうと久しぶりに鍵盤に指を置いてみた。そしてがっかり。音が狂っている、そればかりか出ない音、戻ってこない鍵盤もある。考えてみれば仕方がないことで、仕事を始めたあたりから十数年殆ど弾かず、4年前の引越しの時も移動させたにも関わらず調律をしていない。
 よし!修理・調律をしよう、ついでに光沢を失った外装も鏡面艶出しでキレイにしてもらおうと早速ネットで探したピアノ修理会社に見積もりに来てもらった。だいたいの金額を聞いてその場で即決、修理の日程を決めてと話はとんとん進むと思っていた。
 でも、話は行き詰まり、見積もりに来てくれた人には「ゆっくり考えてみます。」とだけ告げて帰ってもらった。行き詰った内容を詳しく書くと長くなるので手短に記すと、壊れている箇所が致命的で修理にはかなりの金額がかかる事、外装も磨いただけではきれいにならず塗装のし直しが必要という事。つまり内も外も新品同様にしようとすると、送料など全部込みで最低でも35万~40万円はかかるという事だ。それならブランド物の新品のピアノが買えてしまう値段だ。新品同様にせずとも外装はあきらめるとか、4~5年もつ程度に直すとかの方法もあるのだが修理会社の人曰く「コストパフォーマンスだけで言えば、新品か中古のいいものを買ったほうがお得。」とのこと。ならば新しいピアノに買い換えればいいのだが、そう簡単に踏み切れないものがある。

 「あとはお客様の気持ちの問題です。」
と言われた。そう、そうなのだ。ずっと放ったらかしにしてきたこのピアノに、自分がこんなにも愛着を持っているとは思ってもみなかった。簡単に直りすぐに再び弾けるようになると思っていたものが、手放すことを考えなければならなくなるとは予定外もいいところだ。3歳の時からずっとそばにあったピアノとの思い出が蘇る。才能もなくさほど上達もしなかったが、母に叱られながら半泣きで練習したこと、発表会に向けて結構頑張って練習したこと、譜面が読めるようになり、沢山の曲が弾けるようになり流行の曲を弾き語りしたり、学校や仕事場で嫌なことがあって泣きながら弾いたり、当り散らしながら弾きまくったり…。大袈裟ではなく、成長する私の傍にいつも地味だけど居てくれたピアノだ。今ではすっかり日陰の部屋に追いやられ、物置きみたいに上に本やらガラクタやらが乗せられている。しかしいざとなると思い出が多すぎて手放せない。そして手放せない理由がもう1つ、両親がローンを組んで私の為に身を削って買ってくれたピアノなのだ。代々に渡って使えるほどの代物じゃないと言われても一生そばに置きたいし息子が使ってくれればこんな嬉しいことはない。けれどもどうやらそれは無理。現実問題、お金に余裕があるでもなし、住宅事情もあるし、音の出ないピアノを息子に弾かせるのも嫌だ。

 考えたり迷ったりする理由もなく私が出すだろう結果は解かっている。しかし、新しいピアノは今すぐ必要な訳ではない。思い出は徐々に整理していこう。母の「あれは一生ものじゃないんだから気にしないで新しいものを孫には買ってやって。」という言葉を自分の気持ちに重ねていこう。そうしたら1年後くらいには感謝と共にさようならが出来るような気がする。



 下取りに出してもタダ、逆に運送料がかかる可能性もあると言われたこのピアノ、手放した後はどうなるのか聞いてみたら、中国では引き取ってもらえず恐らくベトナムで第二の人生となるそう。随分身勝手な考え方だがスクラップにされずに誰かが弾いてくれるというのは救いだ。


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from Dora

うほっ。こんばんは~っ。

バイエル、ツェルニー、ソナチネアルバム、ソナタ、、、ボクもピアノやってましたー。年長さんから6年生までの間かな。中学の時にやめちゃったというかやめさせられました。自分のことをあんまりそういうことに後悔ってしないタイプだと思ってるのですが、続けてたらいいことあったんじゃないかなーっと思うことがあります。でも、一時期でもやってて良かったなと思います。No music, No life!の精神はこのころに培われたように思います。

>考えたり迷ったりする理由もなく私が出すだろう結果は解かっている。

うむうむ。

そーいえば、時々、グラビノーバとかのやや高級な実際のピアノと同じ?鍵盤の電子ピアノが欲しくなる事があります。もしあれだったら少し考慮されてみては?

ではでは~っ!

2006.08.27.Sun / 00:24 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
from かすみ

Doraさん
一度ショップに行ってグラビノーバとかを見て来たいとは思っているのですが、ピアノのように、弦が振動して空気も振動している感覚とか、中の木が呼吸しているみたいな(ん~表現がイマイチ)感覚が味わえるのかというと難しそうです。
今すぐ必要なものではないので、次のはどうするかもゆっくり考えてみようと思っています。

2006.09.03.Sun / 13:47 / [ EDIT ] / PAGE TOP△
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